吾輩はヅカオタである。

名前はまだない。

やっと気付く

2016年宙組エリザベート千秋楽おめでとうございます。真夏日に大劇場に観に行ったことを懐かしく思います。千秋楽の今日までしあわせでした。
千秋楽の中継を見てきました。変わったのかなと思ったり深まったのだなと思ったり、とてもとても楽しかったです。


シシィを生かすことにしたトートが「ふっ」と息を吹くと、シシィが生き返ることに今回気付きました。黄泉の帝王として死を司るだけじゃなく、生きることもトートの思いのままなになるのだと今日の朝夏さんのトートを見て思いました。
「生きること」と「死ぬこと」が「人生」なのではないか、ということを帰りの電車で考えました。シシィはトートを愛することで自分の人生を受け入れることができた。シシィは自由を求め続けます。自由に満ちた完璧な人生ではなかったけれど受け入れることができた。自分の人生の一部のである死を愛することができたから、最後はしあわせそうに昇天する。彼女は彼女の人生の一部をもう離さないだろうなと思いました。「長い旅路の果てに掴んだ」と歌い、がしっとトートを掴んだ実咲さんのシシィが印象的でした。

人生の一部である死を愛したことで自分の人生を受け入れ、しあわせになった。「エリザベート」という物語をやっと理解できた気がします。

千秋楽に思うのは遅かったのでしょうか。それでも気付かせてくださった宙組の皆さまに感謝します。

何と言ったらいいのか分からないのだけど、 (2016.10.03)

風ちゃん、風ちゃん風ちゃんとつぶやかずにはいられません。

星組トップ娘役の妃海風さんが今日、退団公演の本拠地宝塚での千秋楽を迎えられました。風ちゃんがもう宝塚大劇場に立つことはないのですね。

観劇なら阪急電車に揺られてムラに行く派の私にとっては宝塚大劇場が全てです。首都東京は遠いです。ムラ千秋楽後に東京宝塚劇場で公演されることも分かっていますが、東京で公演されることなど夢のようです。東京宝塚劇場で上演されていることをいまだに半信半疑で過ごしています。そんなこんなでいつもムラ公演が終わるとぼーっとしてしまいます。
東京もあるのだろうけど私にとって宝塚大劇場公演の千秋楽はさようならを意味します。


風ちゃんはかわいくて明るくて親しみやすくて大好きなタカラジェンヌさんでした。あんなにおもしろいのに舞台の上ではとびきりキュートな風ちゃんが大好きでした。たくさんすてきな歌を聞かせてもらいました。
ガイズ&ドールズで酔った演技がすごくかわいかった。LOVE&DREAMSで本物のプリンセスを見ました。こうもりでお稽古場では歌えなかったと思えないくらいきれいに聞かせてくれました。ジエンタテのデュエットダンスが好きでした。桜華で凛とした女性すごく似合っていた。日本髪が似合っていたのもすごくよかった。ロマンスでは大劇場をひとりで満たす風ちゃんを一生忘れないでおこうって思いました。


千秋楽の1週間前に観に行きました。最後に手を振る風ちゃんが本当にしあわせそうでこちらもしあわせになりました。あんなにしあわせそうな人間を見るのは初めてでした。風ちゃんがしあわせそうならそれでいい、と思ってはいるのですが。

思っているのですが。研7、トップ娘役になってから大劇場3作。早い。早すぎる。もっともっともっとタカラジェンヌの風ちゃんを見ていたかった。でも一緒に退団するって決めた風ちゃんも好きなんですよね。どこまでいっても風ちゃんが最高だから困る。好きだなって思います。

タカラジェンヌになってくれてありがとう、の気持ちでいっぱいです。

 

と、ここまで書いたところで。真衣ひなのさんのインスタグラム(https://www.instagram.com/p/BLGnWoQjGxh/)が更新されていました。「宝塚ファンにとってムラは聖地だよね」と風ちゃんが言ってくれたと解していいのでしょか。分かってくれているんですね。嬉しい。もっとふさわしい言葉があるような、何と言ったらいいのか分からないのですが、風ちゃん大好きです。

 

 

怒るタカラジェンヌという魅惑

先日「桜華に舞え」を見て「タカラジェンヌが怒った演技をする」のがとても好きかもしれないーーー!と思いました。静かに怒る七海さんを見た喜びは何?激しく怒る瀬央さんを見てのときめきは何?北翔さんも紅さんも礼さんも他の皆さんもよく怒っていて観ていて楽しかったです。初日映像の怒りの瀬央さんはもう何十回も見ました。あの部分を切り取ってくださってありがとうございます。最高です。怒ったタカラジェンヌが好きって癖としてどうなの、私って性格悪すぎる!?と思ったのでなぜこんなにときめいたのか考えました。


桜華に生きる皆さんはどなたも明確な展望・目的・目標をお持ちでした。でも、どの人にも同じ理想を持っているが手段が違ったり、信じるものが違ったり、そもそも違う目標を持つ人がいる時代だったのだなと思いました。自分の理想を強く持っている分、違う意見には厳しくなっていたのかと思います。
どの方の怒りも分厚く、圧倒されました。人ってあんなに何かに対して怒ることがあるんだなって思わされました。怒る演技って得てして身勝手に映りやすいような気がします。桜華には気に入らないから声を荒げるというような人はおらず、自分の信念があるからこその生まれる強い思いを見せていただきました。
その胸の内にある強い信念まで見えるような星組さんの怒りに私はときめいたのだと思います。星組の「桜華に舞え」すてきでした。

 

と自分にいいように締めてみたのですが、正確には「その胸の内にある強い信念まで見えるような星組さんの怒りに私はときめいたのだと思いたい。怒る演技をするタカラジェンヌに萌えるような性分ではないと思いたい。」ですね。星組さんがすてきだったのは本当です。

 

タカラジェンヌに歌ってもらいたいミッチーさんの曲

及川光博さん、ミッチー、歌手で俳優で、檀れいさんの夫で、ドラマ「相棒」で2代目相棒の神戸尊くん、「とと姉ちゃん」の五反田さん。私のベイベー*1歴は宝塚歌劇を好きな期間より長いです。ある日、気付きました。総スパンコールのお衣裳で愛を歌い全力で踊るミッチーさんって宝塚やん!?と。私はキラキラしたお衣裳で歌って踊ってウインクを飛ばしてくれる方が好きなのかもしれません。
ミッチーさんの曲はよく分からない歌詞だけど聞いていると元気が出る歌だったり、人の心に寄り添って涙が出てくるような歌でタカラジェンヌなら歌いこなせます。むしろ、ミッチーさん以外だとタカラジェンヌにしか歌えないような気がします。メロディーもロマンチックなものが多いのでおすすめです。

前置きが長くなってしまいました。それではタカラジェンヌに歌ってもらいたい及川光博さんの曲です。


・バラ色の人生 バラ色の人生 - 及川光博 - 歌詞 : 歌ネット
 ミッチーさん鉄板のこの曲。夢々しく明るくロマンチックでハッピーなこの曲をタカラジェンヌにも歌ってもらいたいです。ダンス曲なので(激しくはない)、きらきらのタカラジェンヌが踊りながら歌うのを見てしあわせを感じたいです。バラ色の人生を口ずさみながら花の道を帰れば、どんな現実にも立ち向かえます。


・ウィークエンド・ランデヴー ウィークエンド・ランデヴー - 及川光博 - 歌詞 : 歌ネット
 これは宝塚歌劇を歌ったのか?と疑います。「さあ 手をのばして 夢のような旅に出よう」「週末まで がんばれば やっと君に会えるよ」「いつも君はみてる 僕をみつめてくれる」「二度とない キラメキ☆モーメント きっと 一生 忘れないさ」うっかり歌詞を全て書いてしまいそうになります。軽いノリのサビをにこにこ踊りながら歌われたいです。マイスイートハートって言われたい。別箱のコンサートにいかがですか?


・Wish Wish - 及川光博 - 歌詞 : 歌ネット
 ウィークエンド・ランデヴーと同じく最新のアルバムよりWish。「心のままに 描く未来 君じゃなきゃ意味がない」本当にその通りでただあなたがタカラジェンヌとして舞台に立ってくださるだけでいいんです!と私は思うのですが、いかがでしょうか。爽やかな曲なので下級生5人組に歌ってもらいたいです。これ歌いながらウインク撃たれれば落ちます(ちょろい)。


妃海風さんってベイベーですよね*2。風ちゃんってホント親しめるな、と思いながら考えた2曲です。

・忘れてしまいたい 忘れてしまいたい - 及川光博 - 歌詞 : 歌ネット
 かわいい失恋ソング。これは風ちゃんのミュージックサロンで礼さんひろ香さん瀬央さんの星組95期男役ズで風ちゃんを思って歌ってもらいたい。北翔さんにめろめろな風ちゃんに今まで一緒にバカやってたのにな~って思っているといいですよね。失恋じゃないけど、風ちゃんちょっと北翔さんにめろめろすぎやしないかって気持ちをこの曲で爆発させてくださってもいいんですよ。具体的すぎるシチュエーション。


・Two of us Two of us - 及川光博 - 歌詞 : 歌ネット
 これは私の中でみちふうソング。トップコンビに似合うと思うのですが、その中でもみちふう。北翔さんに「輝く星全部 君にホラあげよう」って風ちゃんに向けて歌ってもらいたくないですか?風ちゃんのきらきらした笑顔を北翔さんに向けてもらいたくないですか?
もっと早くから「Two of us をみちふうに!」ロビー活動をすべきだったなって反省しています。


・ココロノヤミ ココロノヤミ - 及川光博 - 歌詞 : 歌ネット
 少し暗い雰囲気もありますが、きれいな曲だと思います。ココロノヤミの持つ暗さは演出家の先生がどう使うかによって大きく出たり、明るく見えたりすると思います。ショーの終盤、組子総出のシーンをココロノヤミでされたら、私は客席で泣きます。


・promise promise/及川光博 - 歌詞検索サービス 歌詞GET
この曲は危ない。promiseはタカラジェンヌに歌われるとその生徒さんを贔屓としている方がバタバタ倒れるんじゃないかなと思います。組替え後1年くらいで歌われると号泣必須の歌詞だと思います。ご贔屓にcome with meって歌われたら一生付いていきますと返すしかない。


・close your eyes  close your eyes/及川光博 - 歌詞検索サービス 歌詞GET
 これは退団ソングですね。男役の正装黒燕尾で、仲間たちはもう舞台から去りひとりでclose your eyesを歌うご贔屓様(特定の方を指さない任意のご贔屓S)。「あなたがすべて」と最後に歌い、満ちた表情のご贔屓にあなたこそ私のすべてだったと客席で泣く女A。目を閉じてもあの公演で歌うご贔屓が、踊るご贔屓が見えてしまい客席で泣くしかできない女A。全てのタカラジェンヌとそのファンのための曲です。

 

以上8曲をタカラジェンヌの皆さまに本当に歌ってもらいたいのですが、どうですかね。そもそも挙げた曲たちが知られてなさそうなので、iTune等で視聴してもらいたいなー。どなたか分かってくださらないかなー。この曲もタカラジェンヌに歌ってもらいたい等あれば、どうにかして教えてくださいませ。

S.D.R.、理想論、ペンフレンドなどなどミッチーさんにしか歌いこなせないなって曲も多くて、及川光博さんの偉大さを感じます。

大劇場、もしくはワンマンショーで会いましょう、ヅカオタでした。

*1:及川さんはご自身の女性ファンのことを「ベイベー」と呼びます。ベイベー=及川光博さんのファン。男性ファンは「男子」。

*2:波瀾爆笑我が人生より。○○さんファンのことを○○ベイベーと呼ぶ風ちゃんかわいすぎでしょ。例、瀬央ベイベー。

私とロベスピエールとひろきさんと

私のロベスピエールの知識は授業で習ったこと、ベルサイユのばら(原作、歌劇)、1789で得たことが全てです。この乏しい知識ではありますが、彼は私のとても気になる人です。

フランス革命を民衆側で参加し自由を求めていたはずなのに、独裁で何人もをギロチンに送った人。自由の革命を成功させたはずなのに、恐怖政治で自ら目的を見失った人。最後には自分も処刑台にのぼったおかしな人というイメージでした。


ですが、大劇場で観るロベスピエールは革命以前のロベスピエールなので混乱に陥ります。ベルサイユのばらでの澄輝さんによる高貴な議員があのロベスピエールだと知ったのはかなり後になってからでした。マンガでもロベスピエールは真面目で政治に怒りを感じていました。1789での珠城さんのロベスピエールは力強い好青年で、自由を求めて一生懸命でした。高貴さが持つ近寄りがたさなどない、朗らかな青年でした。
どのロベスピエールも数年後には恐怖で人を支配するなどと考えられなくて、彼に何が起こったのかとても気になります。


私、宝塚歌劇ロベスピエールが主人公のお話をしてもらいたいんですよ。オスカルもロナンも出てこない、ロベスピエールの人生を観たいです。立派な人良い人では絶対にないですが、自由と独裁という真逆のものを率いるロベスピエールの人生を観たいです。彼に何があったのか、宝塚歌劇はそろそろ説明してくれませんか。

と思っていたところに、七海ひろきさんがロベスピエールをするよ!のお知らせです。しかも、フランス革命後のミュージカルでのロベスピエールです。今までに観た真面目で朗らかで好青年なロベスピエールはもういません。恐怖で人を支配する悪役なロベスピエールです。
あの好青年はもういませんが、ひろきさんなら好青年だった独裁者のロベスピエールを見せてくれるのではないかな、と思えます。革命前は描かれなくても、ひろきさんの演技からロベスピエールの人生が見えるのではないかなと思っています。


まさか、スカーレット・ピンパーネルでロベスピエールを楽しみに思う日がくるとは。
私にとってひろきさんはそういう方です。