吾輩はヅカオタである。

名前はまだない。

新年のような気分で

しあわせがたくさんあった1年だったなと振り返って思います。
新年みたいなことを言ってしまいました。
たくさん観に行って、一昨日には宙組『王妃の館/VIVA!FESTA!』の初日も観られて、1年前には思いもしなかった楽しいことがたくさんあったなと思います。

美しくはともかく、私は清く正しく宝塚歌劇のファンでいられているでしょうか。
どうしてあの方たちが歌っているだけで、踊っているだけで、微笑んでくださるだけでしあわせな気持ちになれるのか分かりません。タカラジェンヌの皆さんが舞台に立ってくださっているだけでとてもしあわせだということを忘れずにいたいと思います。
どの舞台も大切に観ていきたいです。

そういえば小中学生の頃、何かを観た感想を書くのがとても苦手でした。
舞台そのものは楽しかったですが、音楽会の感想、芸術鑑賞会の感想に何を書けばいいかわからず苦痛でした。文章の少なさを大きな字で誤魔化していたのを覚えています。
宝塚の感想を読み返しても何もいいことは書けていないですが、楽しく感想をかけることもあるのですね。
宝塚歌劇を好きになって得たことのひとつです。

 

2年目の応援するスタンスということで、特に実のない話でした。

 

愛希れいかさんの背中

2017年と月組公演の初日早々に「グランドホテル」「カルーセル輪舞曲」観てきました!
劇場で観ていたときから楽しかったのですが、帰ってからじわじわきますね。特にグランドホテルが。
運転手かっこよすぎ~ 支配人かっこよすぎ~というのは一旦横に置いておいて今日はエリザヴェッタ・グルーシンスカヤ、愛希れいかさんについて語らせていただきます。
お話の結末について触れています。

 


エリザヴェッタは駅に行った後どうしたのだろうと考えてしまいます。

愛する彼は来ない、彼女の希望だった男爵は来ない。ラファエラは教えてくれないし、たぶん誰も教えてくれない。エリザヴェッタを襲う絶望を想像しては悲しくなり、彼女は踊れるのかと心配になります。

敬愛する気持ちを込めてエリザヴェッタと呼ばせていただいているのですが、彼女すごくチャーミングですてきな女性でしたね。男爵が見とれるのも納得の美しさなんですけど、デコルテの痩せ具合から過ぎた39年と39ヶ月の年月も感じさせられました。ただ、カルーセルのときの愛希さんのデコルテにそんなものは微塵も感じないので、演じるって本当にすごいなと思います。

腕と脚が引き締まってきれいな筋肉をいつも見せてくれる愛希さん。舞音ではきれいな腹筋も披露してくださいましたね。考えれば辿り着くはずだったのですが、まさか背中にも筋肉がしっかりと付いてらっしゃるとは。
きれいなバレエのお衣裳でしっかりとした背中の筋肉を見せられると思っていなかったので目が離せませんでした。約4年のトップ娘役として培ってきたものを背中で見せつけられた気がしましたし、エリザヴェッタの20年ものバレエ生活を背中で教えられました。努力、お稽古、宝塚人生が詰まった美しい背中でした。あんなに背中で語る娘役さんは初めてです。
いろんなことがあって、それを乗り越えて舞台に立っているのだなと思いました。愛希さんとエリザヴェッタが重なって見えて尊敬と感謝が沸き上がってきます。愛希さんもエリザヴェッタもお二人ともとても美しかったです。

エリザヴェッタはどうなったのだろうか、ということに話は戻ります。ずっと考えた結果、私個人の希望としては愛する彼が来なかったことも背中に負ぶって踊り続けてほしいなと思います。背負う、もしくは皺のひとつにして人生を進んでいってほしい、そう思います。彼はもう来ないけれど、「踊りたい」を引き出してくれた彼を忘れるでも引きずるでもなく生きる彼女を見たいと思うのはエリザヴェッタファンの自分勝手ですね。でも、あの背中なら1つくらい荷が増えても負けないと思います。

愛希さんの背中からそんなことを考えました。

 

夢、もしくは奇祭

タカラヅカスペシャル2016の中継に行ってきました!
大好きな瀬央さんや和希さん、ららちゃん、まどかちゃんetc.が初出場のタカスペで、中継とはいえ初参加でき嬉しかったです。

開演前に大きなスクリーンで宙組子の振付動画が流れると楽しくて仕方なかったです。振付動画と一緒にダンスの復習をしている方多かったです。もちろん私もしました。楽しかった!
開演して轟悠様、明日海さん、朝夏さん、珠城さん、紅さんが一緒に舞台に立っている姿を見てこれは夢かな?と思いました。舞台上の情報量が多すぎる。どこを見たらいいのか分からない。視界を委ねられる中継でよかったなと心底思いました。これ、もし、梅田芸術劇場にいたらオペラが迷子になった挙句、敗北を悟って腕を下すパターンですね。タカスペは中継が丁度いい。
MCで年に1度のお祭ですと言っておられましたが、奇祭すぎませんか。日本の10大奇祭くらいならランクインできると思います。
珠城さんと紅さんのトップ姿を初めて拝見しました。おめでとうございます!綺咲あーちゃんもトップ娘役おめでとうございます!かわいかったです!

各組の1年を一緒に振り返ることができて嬉しかったです。観に行った演目は楽しかった思い出が蘇りますが、観ていない演目は行けばよかったなと思ったり、なるほどと思ったりでこちらも楽しかったです。
と言いつつ、1幕最後のかわいい女の子たちに全てを持って行かれたので1幕の記憶はあまりありません。最後に轟悠様がとてもいい曲を歌っていた気がしますが、何も入ってきませんでした。プログラム見ていないのですが、1幕は大介先生でしょ(男役の女装は大介先生だと思っている節あり)。本当にありがとうございました。
久しぶりのまぁみりは至福でした。

轟悠様のキッチュから始まる2幕すごくないですか。俺は今日まで生きていてよかった状態です。朝夏さんのトート閣下に再びお会いできて嬉しかったです。ひたすら中詰めゾーンはあんな組み合わせやこんな組み合わせが楽しかったです。
そして、フォーエバータカラヅカで締められるタカラヅカスペシャル。本気でフォーエバーしてほしいと思いながら見ていました。
初めてのタカスペ本当に楽しかったです。良い宝塚納めでした。

全てのタカラジェンヌ、演目、チケットを取ってくれた友人、一緒に行ってくれた友人に感謝します。
2016年ありがとうございました!来年もすてきな1年にいたしましょう!

 

 

New Century, Next Dream 傾向と対策

感想は割愛しますが、とにかくかわいいタカラヅカスペシャル2016振付動画で気になったことがあります。「New Century, Next Dream曲と歌がずれた問題」です。サビの中盤からドキドキしながら聞きましたが、最後は少しずれてしまいましたね。毎日動画を楽しみつつ、どうしてこうなるのかと考えた素人の見立てです。

 

〈傾向〉

歌詞の

ニューセンチュリー(ニューセンチュリー) タカラヅカ(タカラヅカ)

ネクストドリーム(ネクストドリーム) タカラヅカ(タカラヅカ)

の部分を歌うと

ニューセーンチュリー(ニューセーンチュリー) タカラーヅカー(タカラーヅカー)

ネクストドリーーム(ネクストドリーーム) タカラーヅカー(タカラーヅカー)

のようになると思うのですが、音をのばす所で譜面上の音の長さより長く歌いがちになるのかなと思います。そして、正しいテンポを刻む音源。こうして歌と曲とが離れてしまったのだと思います。

私はよく歌とダンスを参加しながら動画を見るのですが、気持ちよく歌うと音が長くなってしまうので難しいなと思います。意外とテンポが速いとも思いました。

あとたぶん続いて歌うカッコつき歌詞のお客様パートの方がのびやすいです。大きい会場ですし、本番はより難しくなりそうだなと思いました。ところで、タカラヅカスペシャルのチケットってどこにあるのですしょうか。

 

〈対策〉

当たり前ですがしっかりとテンポに合わせて歌うこと、特にお客様パート担当の客席の皆さんがんばってください。タカラーヅカーの「タカ」をタイミングよく歌うのも大事かもしれません。思いのほか速い曲です!

2015年バージョンは冒頭で手拍子の音が入っていないので歌だけを先に歌って踊ったのかなと思いましたが、どうでしょうか。練習すればできるということですね!再生あるのみです!

あとは指揮の先生の手腕が試される気がします。

 

映画館で楽しみにしています(^_-)-☆

 

 

懐かしき春

先日、花組の雪華抄と金色の砂漠を観てきました。どちらも楽しかったです。
雪華抄のフィナーレで明日海さんが歌う「桜花夢幻」の「春よ 懐かしき春よ」という歌詞がずっと心に残っていました。
私が思い出したのは昨年2015年の春です。

2015年春、宝塚大劇場では花組の「カリスタの海に抱かれて/宝塚幻想曲」の公演が行われていました。平日のチケットを取って観に行ったのですが、私が大劇場で観劇した中で一番座席が赤かった(婉曲表現)日でした。私は世論と異なりカリスタが結構好きです。楽しくて大好きなファンタジアもあるのに客席の赤さが不思議でした。春はやはり忙しいですよね。
明日海さんの美しさと歌の上手さを見せつけられました。芹香さんがカリスタでツンツンなお役をされていたのに、ファンタジアでは女の子にフラれるバスケット少年で驚きました。柚香さんの胡散臭いナポレオンが最後に落とした後味の悪さを含めて好きです。美穂さん怖すぎィ!(というのは後から何度も見ての気付きもありますが。)
そして、明るくてはつらつとした花乃まりあさんのアリシアがいいなと思った公演でした。

金色の砂漠で花乃さんの意志の強い王女タルハーミネを観られてよかったです。エトワールすてきでした。初めて見た花乃さんと最後に見た花乃さんの役が私の大好なキャラクターになったことがとても嬉しいです。

あの春の日から約1年半が経ち、再び平日に観に行った花組公演はお立ち見券が売られていました。懐かしいと思うには1年半は短い気もしますが、過ぎた日々に花乃さんのトップ娘役期間を重ねて考えると、新花組トップコンビお披露目だったあの春はもう懐かしき春だと思ってしまいます。

花乃さんが東京千秋楽まで花組ですばらしい日々を過ごされますように。