吾輩はヅカオタである。

名前はまだない。

あなたの燃える

花組公演「邪馬台国の風/Sante!!」を見てから1ヶ月以上過ぎているのにいまだに思い出します。

第16場サロンでの美穂さんピアフの「愛の讃歌」が絶品でした。

 

あの日聞いた美穂さんの「愛の讃歌」は大劇場いっぱいに響いていて、

しんとした大劇場に広がる歌声を聞き逃さないように必死になって、

客席の視線と耳が美穂さんに向かっていることがよく分かって、

目が離せなくて、

何も考えられなくなって、

ずっと覚えていたいと思って、

素晴らしい歌唱が終わって脱力する気持ちとたくさん拍手したい気持ちがせめぎあって、

やっぱり無茶苦茶拍手しました。

 

力強く、美しく、切ない歌唱でした。

歌は客席に届いているけれど、客席ではなくマルセルを想っていることが伝わってきて切なかったです。

「感動」「心が揺さぶられる」「観に行ってよかった」、そんな風にしか表現できない自分をもどかしく思います。

 

映像では劇場中に響く歌声やしんとする劇場の空気、客席の視線、緊張、素晴らしいパフォーマンスに比例する拍手って分からないじゃないですか。

劇場でしか味わえない感動はある。

毎回ある訳じゃないし、いつあるか分からないけれど、劇場の客席にいたからこそ知れた感動がある。思い出すだけでしあわせで、この先もずっと大切にしたいものがたくさんある。

私はそんな体験をするために劇場に行く。

 

 

早く集まってくれ

A Motion千秋楽おめでとうございました。バーシャルタイムトラベルチームの皆さんもおつかれ様でした。巴里祭残すは東京公演ですね!

ところで宙組生早く集まってほしい。
お願いだから、早く宙組子全員集まってちょうだい。


ずっと朝夏さんの退団公演なんて始まらなければいいと思ってました。エースモーションも"プレサヨナラ"という冠が嫌で見たくないかも、と思ったこともあります。

そんなこともちらりと思いながら観に行ったエースモーションはもちろん楽しくて楽しくて楽しくて、でも思うんですよ。

この舞台にドイケメン真風さんがいない。
いちばんかっこいいすっしぃさんが見たい。
きゃのんちゃんの美声とかわいいがほしい。
りんきらさんはどこ??
大好きなアリサがいない。
ちゃらさおちゃんが足りない。
ららちゃんにかわいいと言いたい、まどかちゃんに悶絶したい。
ルイマキのパッション。
ずんちゃんのズンズンズンドコとかあっても良かったんじゃないですか!?!?!?
ってね!!!!!!

あとまっぷーさんとりずちゃんは早くよくなって( ;  ; )待ってるからね!!!!

そういう感じに楽しいけど楽しいけど楽しいけど、舞台上にいない宙組子にも会いたくなります。
バウ公演レポや巴里祭レポを見ると宙組子愛おしさが爆発する。
サヨナラはさみしいけどさみしいけどさみしいけれど、組のメンバーが分かれる舞台もさみしくて会いたくなる。
じゃあもうサヨナラをさみしいなんて言ってられねえ!

もうね、全員集まってほしい。
全員揃った宙組が見たいよ。

神々の土地から集まってくれるの103期の皆さんに会えるのも楽しみです。はー、人生が楽しい。

宝塚歌劇の何が好きって

あのまなざしが好き。

男役さんが娘役さんに向けるまなざしが好き。

娘役さんが男役さんを見つめるまなざしが好き。

相手役さんを信じるまなざしが好き。

トップさんが組子にかけるまなざしが好き。

組子がトップさんに向けるまなざしが好き。

初舞台生を迎えるまなざしが好き。

退団者に向けるあたたかなまなざしが好き。

下級生を応援するまなざし、上級生を追いかけるまなざしが、同期を信頼するまなざしが好き。

客席に向けてくださるしあわせなまなざしが好き。


私の知らない人と人が見つめあう何もない空間に年月、信頼、愛、慈しみ、あたたかさを感じています。
宝塚歌劇のどこが好きなのだろうとよく考えますが、私はきっとあのまなざしが好き。
あのまなざしだけは他にないと思う。
大劇場で見られる美しいまなざしが好き。
そのまなざしがこちらに向けられていなくていい。
この世に存在して、それを客席から眺めていられるだけでいい。
何もかも忘れられるあたたかなまなざしが好き。

夢が出来てしまった

エースモーションを楽しんでいます。

 

和希そらさんが真ん中だった「世界の王」から語りたいと思います。

わんぱくやんちゃな男の子を演じれば和希さんはピカイチだと思っています。いや、何をしても上手なのは知っていますが。

 

「世界の王」は若さというエネルギーの歌だと思っています。和希さんにぴったりでした。

勢い、根拠のない自信、明るさ、まっすぐさが伝わってくる和希さんの歌であり、宙組のコーラスです。

 

ロミジュリってどうして「死」を選ぶのだろうかと思っていたんですよ。

全然ロミオとジュリエットは詳しくないのですが、不思議だなとずっと思っていました。少しの行き違いがあったとしても、ロミオなら、ロミオとジュリエットなら走って逃げる未来もあったのにと考えることがあります。

若く生き生きとしたふたりと「死」は正反対のものに思えます。

若さと死は対極のものだと思っていました。

 

「世界の王」の終わりで和希さんが焦点の合わないような、遠くを見つめるようにしていました。

周りの笑顔からは離れてロミオがぽつんといるように見えました。周りにはたくさん仲間がいるのに誰にも分かってもらえないという顔に見えたんです。

その後何もなかったかのように笑顔に戻ってポーズを決めていらしたのですが、私はこれがロミオの本質なのかと思いました。

理由のない勢いや自信の裏にある不安。

若いからこそ長い人生に対する不安は死へも繋がるのかと感じました。

その時に和希さんを見て「あ、この人死ぬな」と思ったんです。和希さんではなく、ロミオにですね。

若くてハツラツとしていてイメージ通りのロミオでしたが、人には打ち明けられない不安(もしくは自分でも不安だと分かっていないような何か)があるのだろうと思います。この後死を選ぶことが腑に落ちるロミオでした。「死」のお役が見えるようでした。

和希さんのロミオには「死」が纏わり付いていて、どこか儚さがあり死を選ぶことも分かります。

ロミオのことが分かった気がしました。

 

そして夢が出来てしまいました。

もっと見たいと思いました。観たい!と思いました。

この世界でであの役を、と思うことはそういうことじゃないですか。そういうことはあまり思わないようにと思っていたんですけれど。

舞台にいらっしゃるだけでいいと思っていたのですが、私も欲深くなってしまいました。

でもね、もっともっとと思うくらい、おかわりしたくなるくらいすてきな歌とダンスでロミオだったんです。

 

私が勝手に思っているだけでいいことなのですが、1回だけ言わせてください。

 

 

和希さんのロミオが見たい!

和希さんのロミオで観たい!

 

 

大きな声になってしまいました。あの場面の興奮冷めやらぬ、ということで。

 

 

 

 

あの人が見る世界もきれいならいい

初めてペンライトを振ったことの記録です。

 

生まれて初めてペンライトを買いました。

朝夏まなとアメージングステージのためにです。

そして今日とても楽しみにしていた初日の幕が上がりました。

いつもは双眼鏡とタオル(泣いた時用)を置いている膝の上にはプラスしてAの文字がデザインされたペンライトがありました。

 

何せ初めてペンライトを買ったので、点灯して振るタイミングが分かりませんでした。

このまま使えないまま帰ることになったらどうしようかと思いましたが、その時はやってきました。 

それは「きよしのズンドコ節」ならぬ、「まなとのズンドコ節」です。

ここだ、と思いました。

「ズン、ズンズン、ズンドコ、ま!な!と!!」のま、な、と!でチャチャチャとペンライトを振る。とても楽しかったです。

 

見渡すと思いのほか多くの方がペンライトを持っていました。さっきまでとは違う客席です。タイミングを計っていたのは私だけではなかったようで少し安心しました。

 

暗い客席にペンライトが灯っていました。ペンライトが灯る客席がきれいなことを初めて知りました。

そのときふと、あの人たちから見える世界も美しければいいなと思いました。

私は客席からいつもきれいなものを見ているので、舞台にいる方々に見えている世界もきれいで美しいものだといいなぁと。

全員持たないといけない、持った方がいいと思ったわけではありません。なくても十分楽しいなと思います。

ただ、あの人たちから見える世界も美しければいいなと思いました。いつもしあわせにしてくれる方々がしあわせだと嬉しいです。

 

ペンライトから話は壮大になってしまった。壮大なことに意識を飛ばしがちなオタクです。

 

その後も宙組の皆さんに心を委ねていると「ここだ!」とスイッチをオンにするときが分かりました。

初ペンライトを迎える方がいらっしゃれば、恐れずに宙組子に心を委ね楽しんで来ていただきたいです。

私の初めてのペンライトはA Motionの思い出と共に忘れられないものになりそうです。