吾輩はヅカオタである。

名前はまだない。

和希そらさんの話をさせてくれ!

宙組の和希そらさんの話をさせてください。

 

和希さんを知ったのは朝夏さんのブリドリででした。

とてもおもしろい人柄、ボキャブラリーが少なく(笑)、それでも一生懸命伝えようとする姿、そしてダンスのすばらしさにすぐ好きになりました。りらちゃん相手にお兄さんになる和希さん、組長さんに遊んでもらう和希さん、SABARSでかっこいい和希さんどれも好きだよ!

 

舞台できちんと確認したのは「TOP HAT」でだったと思います。

2幕の大海さんとのデュエットダンスで「たぶん、あれ和希さんだ」と思ったことを覚えています。大海さんと共に身体能力の高いダンスで包容力がとっても素敵でした。

釘付けになって見ていました。

フィナーレの一番最初に愛月さんたちと一緒に出たときに和希さんにもワンフレーズ歌う箇所があったのですが、私が観た回は和希さんのマイクが入らないというトラブルがあったことは今でも引きずっています(笑)

 

話は「Bow Singing Workshop」に移ります。

どうにか観ることができるようになった歌バウで、幕が上がると目の前に和希さんがいました。しかも、「シーズンオブラブ」は泣きますよね。

そこから舞台に和希さんが1人残って「僕こそミュージック」です。始まる前にプログラムを見て「僕こそミュージック」を歌うことは知っていたはずなのに、いざ和希さんが歌うとなるとすごく嬉しかったです。

歌が上手いのは知っていました。抑揚の付け方、舞台でのふるまい方、目の動き、手の使い方、パフォーマンスとしてすごいなと思って、見ていて聞いていて何も引っかかるところがなくて。すごすぎて泣いてました。開始2曲目で号泣でした。泣きすぎて大変でした。

後にも先にも誰かが歌っているところを見て聞いているだけでこんなに泣くことはないと思います。しあわせでした。

 

他人のことを言えないくらいボキャブラリーがないことには気付いていますが、このまま続けます。

 

エリザベート」の新人公演ルキーニ。

新人公演を観たのがそもそも初めてで、本公演の人数の多さ少ない中で公演をする大変さを感じました。新人公演のルキーニはカットされた場面の説明や本公演であれば何人もいる場面を一人でするというように難しい役割を担っていました。

プロローグで「エリザベートッ!」と叫んでから誰も出てこない中、舞台の空間を埋めたまま捌けること、キッチュを一人で歌うこと、和希さんの大劇場のあの大きな空間を埋める力に圧倒されました。暗殺後のルキーニの狂気、ルキーニは狂っているおかしな人で、狂ってしまったのだと思いました。和希さんの精神が大丈夫か心配になるくらい狂っていたルキーニでした。

新人公演の長の挨拶をする和希さんも見ることが出来て嬉しかったです。シシィより早起きをした甲斐がありました。

 

「王家に捧ぐ歌」での伝令がよかった、良い死体だった。「シトラスの風3」でのバチコンウインクのロケットセンターを忘れない。「シェイクスピア」での花冠のキュートさ(これが公式で売られなかったことが悔やまれる)、劇中劇での女装。「HOT EYES!!」でのみかんぼうやことロケットボーイ(もちろんウインク付き)。外はねがかわいすぎた「ヴァンパイアサクセション」。「VIVA!FESTA!」のネコハジャが最高にセクシーでかっこよかった。などなどなど小ネタもたくさんあります。

 

「A Motion」での「世界の王」については前にぶわあああっと書いているので端的にしたいです。

和気あいあいと歌うロミオの中に陰りのあるパフォーマンスがすごく腑に落ちたんです。そして、知っていたけれど上手い。

あと、この前朝夏さんのメモリアルブックを見たときに和希さんが「朝夏さんロミオでロミオとジュリエットをしたい」と思っていらっしゃったこと、和希さんが青チームを希望されていたことを知りました。

朝夏さんがロミオで歌ったし、青チームどころかロミオポジションだったよ!と和希さんの夢が叶っていて嬉しかったです。

 

 

そして、私は

アニタの話をしたかったんです!!!!!!!!

したかった!そう、したかった。

どうしても東京に行けなさそう、というかチケットが存在を疑うレベルでないですね。

和希さんアニタの絶賛の嵐をただ眺めています。

「配役決まったときからきっと素敵なパフォーマンスを見られるだろうと思っていたけれどそれ以上のアニタだった(大意)」という感想を見て本当にどうして見られないのか暴れたくなります。物事が手につきません。

私も和希さんのアニタが素敵だろうとは思ってたんですけど、それ以上とは。観られなくて、本当に残念です。アニタのすばらしさを語れない代わりに過去に見たすばらしい和希さんの話をすることで自我を保とうとしています。

スチール写真の画像も最高ですね。早く手に入れたいです。

 

なのでどうか、皆さま和希さんアニタの話をしてください。

アニタ以外の和希さんの話でも大歓迎です。

 

及川光博を知らない宝塚ファンと宝塚歌劇を知らないベイベー達へ

今夜FNS歌謡祭にて宙組とミッチーさんの夢のコラボが開催されます。
宙組ファンかつベイベーの私は本当に今日まで生きていて良かったと思っています。
私の大好きな宙組子とミッチーさんが同じ舞台で歌い踊る。同じ画面に収まる。
夢のようだね、ママ!こんなことがあるなんて……!!

周りを見渡すと宝塚がお好きな方はミ、ミッチーと???ミッチー歌うんだ??となっていて、ベイベー男子諸君は宝塚歌劇と??ヅカメイク???と戦々恐々としている気がします。その気持ちよく分かる。私も初めてミッチーが歌うところを見たときは驚いて笑ったし、宝塚歌劇はどことなく近づけないオーラを感じていました。
でも、本当に大丈夫です。宝塚歌劇及川光博はきっと仲良くなれるし、既に仲がいい気がしています。


及川光博を知らない宝塚ファンの皆様へ
俳優としての活動がよく見かけられますが、ミッチーさんの大きな軸としてミュージシャン活動があります。
年に一度のワンマンショーツアーではミッチーさんが歌い踊るステージが全国を回ります。これが本当に楽しいんです。明るい歌、ミッチーさんの本気の歌と踊り、派手なお衣装、盛り上がる客席。定番の「死んでもいい」という曲ではベイベー男子皆がポンポンを持って踊ります。「バラ色の人生」では皆が踊ります。
日々ときめいていてね、キラキラしていこうというミッチーさんのメッセージに押しつけがましいものはなく、しあわせな気持ちにしてくれます。
ポンポンでのダンスも強制されるものではなく、踊らなくてもいいよ、自由に楽しんでねというミッチーさんの言葉があたたかいです。
今更ですが、ベイベーとはミッチーファンのことでミッチーさんはファンの皆さんのことを「ベイベー!」「男子!」と呼び掛けてくれます。男子とは男性ファンの皆さんのことです。老若男女楽しめるミッチーさんのワンマンショーは、ほぼ宝塚歌劇のショーなので宝塚ファンの皆さんはきっと楽しめるのではないでしょうか。
聞いてほしい曲
「バラ色の人生」
ド定番曲。ベイベーである元星組トップ娘役の妃海風さんは自身のミュージックサロンで歌われた最高に楽しくしあわせで元気が出る曲です。
「紅のマスカレード」
2017年の新曲です。この曲は星組の中詰めで使ってほしい。斎藤先生お願いします!と思っていたら音楽同好会で壱城さんが「紅さんが観劇後のミッチーさんにこのCDをもらってずっと聞いている」という公式エピソードが披露され、どうにか夢が叶わないかと思っています。


宝塚歌劇を知らないベイベー&男子たちへ
女性だけの歌って踊ってお芝居をするキラキラ団体です。男性役をする男役さんと女性役をする娘役に分かれますが全員きれいなお姉さんという奇跡の団体です。
宝塚歌劇団には5つの組があって、その中で今回は宙組(そらぐみ)から選抜メンバーで出場します。本当は80人弱います。
敷居が高いと思われがちな宝塚歌劇ですが、大衆に娯楽をというコンセプトがあったそうなので気楽に観に来ていただきたいです。基本的にはお芝居(ミュージカル調のもの)とショーの2本立てです。
宝塚歌劇のことを説明するときに「ショーとは何か?」とよく聞かれるのですが、ベイベーたちに説明するのは簡単です。「ショーとはミッチーのワンマンである(完)」
ミッチーさんのワンマンのようなことを100年続けてきた団体です。
宝塚歌劇にはトップスター制度というものがあり、宙組のトップスターさんは先日朝夏まなと(あさかまなと、まぁ様)さんから真風涼帆(まかぜすずほ、ゆりか)さんに代わりました。真風さんがトップスターになってからの初めてのパフォーマンスということで真風さんファン、宙組ファン、宝塚ファンは大変ウキウキしています。
真風さんの相手役であるトップ娘役にはキュートで歌がうまく実力派の星風まどか(ほしかぜまどか)さんが就任されました。このふたりが新しい宙組を引っ張っていってくれます。
長くなってしまったので残りのメンバーは一言ずつ紹介します。
歌うまウフフお姉さん純矢ちとせ(じゅんやちとせ、せーこ)、ロイヤル澄輝さやと(すみきさやと、あっきー)、正統派男役から3枚目まで愛月ひかる(あいづきひかる、あい)、星組生まれ花組育ちのかっこよさ芹香斗亜(せりかとあ、キキ)、汗は輝きダンサー蒼羽りく(そらはねりく、りく)、かっこよさ急上昇中桜木みなと(さくらぎみなと、ずん)、歌もダンスも上手いふぇい!和希そら(かずきそら、そら)、パッション留依蒔世(るいまきせ、あーちゃん)キュート&かわいい遥羽らら(はるはらら、らら)、若手注目株歌がうまいぞ瑠風輝(るかぜひかる、もえこ)、綺麗からかわいいまで華妃まいあ(はなひまいあ、まいあ)、よくぞ選ばれました水音志保(みずねしほ)


端的に紹介しようと思っていたのに長くなり申し訳ないです。画面のあの子が気になったとかあれば詳しくお教えしますのでお声がけください。

カッコ内名前の読みの後のゆりかとかキキとかは愛称です。及川光博さんならミッチーですね。


さあ準備は整いました!(?)夢のステージを共に楽しみましょう!

 

 

オランプという名前について私が知っていること

先日、「ひかりふる路」を観ました。ロベスピエールが主人公の物語を宝塚歌劇でという夢が叶いました(私とロベスピエールとひろきさんと - 吾輩はヅカオタである。)。生田先生ありがとうございます。

観劇前に舞咲りんさんが演じる「オランプ」という役名に「1789」のヒロインであるオランプのことを思い出しました。同じフランス革命もので名前を使ってくるなんて生田先生は宝塚好きなんだな~と思っていました。

マリーアンヌがオランプたちに出会う場面で女性も自由でいい!と語るオランプや彼女の仲間たちに、彼女は別の作品のオマージュではなく「オランプ・ド・グージュ」だと思いました。

オランプ・ド・グージュ、フェミニズムの先駆者で女性の権利のために戦った人です。

フランス人権宣言(Déclaration des Droits de l'Homme et du Citoyen)は直訳すると「男性と男性市民の諸権利の宣言」ですが、フランス語の「homme」は「男性」とも「人間」とも訳すことができます。英語の「man」が男性と人間の両方に訳されるのと同じです。
「人間」には女性が含まれておらず、人権や権利を与えられたのは男性だけであることを訴えたのがグージュです。Citoyenはベルサイユのばらの「シトワイヤゆこう!」のセリフでもおなじみで、男性市民を意味していることを私たちはよく知っています。マリーアンヌもシトワイヤンヌと名乗っていました。

手元にあった本より引用します。

グージュは「男性」を「女性」に「男性市民」を「女性市民」に書き換えた「女性と女性市民の諸権利の宣言」を発表し、女性の参政権を要求した。権利を実現するための政府の運営に女性も参加すべきと考えたからだ。しかし、当時のフランス社会は女性が政治的な意見を表明すること自体を受けいれなかった。グージュは「女性としての徳を忘れた」と批判され、最終的に「反革命の罪」で処刑された。女性は子供などの扶養家族と同様、家長である父、夫、兄などの男性に付属するものとして、「法の下に平等な権利」を有する「人」には含まれていなかったのだ(青山, 2013, pp.134-135)。

私がオランプという名前について知っているのはこれくらいです。

 

オランプたちの役どころは「女性運動家」でした。
「”女性”運動家」、それは「運動家」が当然「男性である」という意味合いを持つために、「一般には男性を指す単語であるが、女性の」ということです。「男性運動家」という使い方はされないでしょう。ことばはそのことば自身以外の意味合いも内包しています。キャスト紹介の「女性運動家」という表記が悪いと言いたい訳ではありません。「人間」も意味する「homme」が「男性」という意味は持つけれど「女性」という意味を持たない非対称性に気付いたグージュはすごいなぁということです。

フランス革命を生きる演目にて、女性が人権について声を上げる場面があったことが嬉しかったです。女性の権利は人権である。

オランプ、いい名前ですね。

 


参考文献
千田有紀中西裕子・青山薫(2013)「ジェンダー論をつかむ」有斐閣

 

 

無題の11月19日

全然うまく言えなくて、タイトルも上手く付けられなくて。でも今日思ったことは残しておきたいと思います。たぶん生涯今日のことは忘れません。

しあわせでした。
朝夏さん率いる宙組が大好きでした。
これからは過去形で話すのか、と思うとさみしいです。
初めて宙組宝塚歌劇を観た日から今日まで本当に楽しかった。


朝夏さんのダンスが好きでした。舞台姿が好きでした。朝夏さんの笑顔が大好きでした。朝夏さんの宙組生とのエピソードが好きでした。宙組生以外から聞く、朝夏さんの話も好きでした。
朝夏さんを見て私もがんばろうと思えました。週末の宙組のためならつらいことだって平気でした。舞台上の皆さんに負けないように生きたいなと思いました、今もそう思います。
朝夏さんを好きになって、宙組のことが大好きになりました。組子全員愛おしくて、宙組生一人ひとりの活躍が嬉しいです。こんな風に宙組のことを好きになれたのは朝夏さんのおかげです。感謝しています。

 

あまり実感がなかったのですが、朝夏さんが「ゆりか」「まどか」「このふたりが率いる宙組も愛してください」と仰ったときに最後なんだと思いました。

これから私はどうなるのなとぼんやりしています。真風さんとまどかちゃんのお披露目は絶対に駆けつけるから!と思う気持ちと朝夏さんのいない宙組を見るのがこわいと思う気持ちがせめぎあっています。きっと観に行きますが、今日はひとつの区切りになるだろうな、と思います。
もし、宝塚歌劇を今ほど観なくなっても、もしほかにもっと好きなものができても、よく宝塚歌劇を観に行ったこの数年間は私の人生の中で豊かな季節だったことは間違いありません。宝塚歌劇が彩りを与えてくれたすばらしい日々でした。

 

もっと世界が終わるような気持ちになるのかと思っていましたが、穏やかでしあわせだなあという気持ちです。あの日の自分に教えてあげたい、私は大丈夫だぞー!

 

今はまだしあわせです、朝夏さんが率いる宙組が大好きですと現在形で話します。男役朝夏まなとの舞台姿が大好きです。今日が終わるまでは男役朝夏さんが大好きですと言い続けます。男役の朝夏まなとさんについて言及するときは過去形になってしまいますが、感謝しています、大好きですというこの2つはずっとずっと過去形にはなりません。

本当に感謝しています。ずっと大好きです。

 

 

あと1週間

2017年11月19日まであと1週間です。

早いですね。劇場で「TOP HAT」を観た日や退団発表が昨日のことのようなのですが、きっと時間は正しく流れているのでしょう。

 

コンスタンチンとラッダちゃん、星組副組長みきちぐさんのかっこよさについて、東京公演に行ってきました!など残したいことはあるのですが全く進まないまま、あと1週間です。

 

想像していたより穏やかな気持ちで過ごせています。

あと1週間何をすべきなのか。普段と同じ日々のはずが大切にしないといけない気がしています。

とにかくこの風邪を治そうと思います。