吾輩はヅカオタである。

名前はまだない。

夢が出来てしまった

エースモーションを楽しんでいます。

 

和希そらさんが真ん中だった「世界の王」から語りたいと思います。

わんぱくやんちゃな男の子を演じれば和希さんはピカイチだと思っています。いや、何をしても上手なのは知っていますが。

 

「世界の王」は若さというエネルギーの歌だと思っています。和希さんにぴったりでした。

勢い、根拠のない自信、明るさ、まっすぐさが伝わってくる和希さんの歌であり、宙組のコーラスです。

 

ロミジュリってどうして「死」を選ぶのだろうかと思っていたんですよ。

全然ロミオとジュリエットは詳しくないのですが、不思議だなとずっと思っていました。少しの行き違いがあったとしても、ロミオなら、ロミオとジュリエットなら走って逃げる未来もあったのにと考えることがあります。

若く生き生きとしたふたりと「死」は正反対のものに思えます。

若さと死は対極のものだと思っていました。

 

「世界の王」の終わりで和希さんが焦点の合わないような、遠くを見つめるようにしていました。

周りの笑顔からは離れてロミオがぽつんといるように見えました。周りにはたくさん仲間がいるのに誰にも分かってもらえないという顔に見えたんです。

その後何もなかったかのように笑顔に戻ってポーズを決めていらしたのですが、私はこれがロミオの本質なのかと思いました。

理由のない勢いや自信の裏にある不安。

若いからこそ長い人生に対する不安は死へも繋がるのかと感じました。

その時に和希さんを見て「あ、この人死ぬな」と思ったんです。和希さんではなく、ロミオにですね。

若くてハツラツとしていてイメージ通りのロミオでしたが、人には打ち明けられない不安(もしくは自分でも不安だと分かっていないような何か)があるのだろうと思います。この後死を選ぶことが腑に落ちるロミオでした。「死」のお役が見えるようでした。

和希さんのロミオには「死」が纏わり付いていて、どこか儚さがあり死を選ぶことも分かります。

ロミオのことが分かった気がしました。

 

そして夢が出来てしまいました。

もっと見たいと思いました。観たい!と思いました。

この世界でであの役を、と思うことはそういうことじゃないですか。そういうことはあまり思わないようにと思っていたんですけれど。

舞台にいらっしゃるだけでいいと思っていたのですが、私も欲深くなってしまいました。

でもね、もっともっとと思うくらい、おかわりしたくなるくらいすてきな歌とダンスでロミオだったんです。

 

私が勝手に思っているだけでいいことなのですが、1回だけ言わせてください。

 

 

和希さんのロミオが見たい!

和希さんのロミオで観たい!

 

 

大きな声になってしまいました。あの場面の興奮冷めやらぬ、ということで。