シェイクスピア〜空にみつるは尽きせぬ言の葉〜 でとても心に残った科白がありまして。
ウィルの「演劇は男がするものだ」という科白。うろ覚えですけど。
すごーく心に残って何でかなとずっと考えたんですけど、そんな時代があったのか、うわあという気持ちと女性であるタカラジェンヌがそれを言う(演じる)快感だなぁと思いました。
女性は舞台に立てない時代、女優ははしたない職とされた(だからタカラジェンヌは生徒)時代を経て今は女性だけで全てを演じられている。女性が「演劇は男がするものだ」と言うなんて皮肉たっぷりで本当におかしいなぁと思います。「女性は自由だ!」と叫ばれているようでとても嬉しい。
今まで女性は「⚪︎⚪︎は男がするものだ」「女に⚪︎⚪︎は無理だ」と言われてきたし、今も、悲しいけどこれからも言われてしまうことがあるのだろうと思います。でもいつか「⚪︎⚪︎は男がするものだ」「女に⚪︎⚪︎は無理だ」って言われたのよと笑い飛ばせるようになりたい。できるだけ早く。
子どもにも美女にも美人でなくてもお兄ちゃんにもおじいちゃんにもおばあちゃんにも光源氏も妖精もルパン3世にも何にでもなれることを見せてくれるタカラジェンヌに元気をもらいます。「演劇は男がするものだ」と舞台で言ってくれた女性に元気をもらいます。
話がずれた。
「演劇は男がするものだ」と言った後にアンが文字を読めることを知ったウィルが言う「君に演じてほしいんだ」がシェイクスピアの心の豊かさを描いているようで今回一番好きな科白です。
これからもいろんな役をタカラジェンヌに演じてもらいたいな。
楽しくて元気をもらえて笑えて泣けてシェイクスピア大好きでした。生田先生ありがとうございました。
千秋楽おめでとうございます。