吾輩はヅカオタである。

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友だちの友だち

関西という地に住んでいるからか、同年代だからか、「私、宝塚歌劇が好きなんです〜」と話題にすると「私の友だちの友だちがタカラヅカにいるらしい〜」と言われることがあります。
「お母さんの友だちの娘」だったり、「話したことはないけれど同級生が高校の途中でタカラヅカに行ったよ」などタカラジェンヌって結構いるんだな、と思います。

私の友人の「友だちの友だち」だと遠いけれど、私の友人の「友だち」だと少し親近感が湧きませんか。私は湧きます。
もちろん頭では分かっているのですが、同い年の子も劇団にいるんだなぁと実感します。

その子が今回の公演で目立つポジションをもらっていたら、、、

 

稀に想像することがあります。
もし私が大劇場の舞台に立ったら、と。
いや、とってもおこがましいことは分かっています。もし、あんな大きな劇場でひとりぽつんと残されたら、という想像です。

想像するだけで緊張で膝が震え、顔が引きつり、声なんて出そうにありません。というか前日から大劇場に立つこと決まっていたら当日は腹痛で休んでしまうと思います。
2500人もの視線が自分に向いていることを想像するだけで、こわくて無理だなぁと思います。そんなことをやってのけるタカラジェンヌはすごいなと尊敬するばかりです。

 

そして、そんなことを彼女はやってのけました。
大入りの大劇場の真ん中で大きな笑顔で堂々と歌っていました。
私は彼女の大きな笑顔が大好きで、真ん中でたくさんの人が見てくれたであろうことが嬉しかったです。
同い年の彼女が堂々と舞台に立っていました。

すごいなぁと思います。本当にすごい。
パフォーマンスも、大劇場に立つまでにあったであろう努力もすごい。
きっと私が考えが及ばないくらいの努力があったんだろうな、と思います。
友人の友だちというだけで、彼女のことは何も知らなくて、勝手にすごいという言葉でまとめてしまうのも図々しいのですが、本当にすごいなぁと思いました。

 

彼女には及ばないかもしれないけれど明日から私たちもがんばろうね、とその日は別れました。
そんな風に思わせる彼女もすごいですね。

 

同い年の彼女に(そして彼女たちに)負けないように、恥じないように生きたいと思ったMESSIAH/BEAUTIFUL GARDENでした。