吾輩はヅカオタである。

名前はまだない。

観劇をするようになって、ミー&マイガールを観て

ミュージカルやお芝居、どの舞台に関しても趣味として観るようになって「かしこくなりたい、いろんなことを知りたい」と思うようになりました。
だって、舞台の中に付いていけないんですもん。登場人物がなぜそんなことをしたか分からない、セリフの意味が分からない、その笑いが分からない、そもそもどうしていがみ合ってるの?とかね! 結構つらいな、と思います。
そんなに深く考えなくても楽しめるんですけど、知っている方がきちんと楽しめるじゃないですか。もっと深く楽しみたいなと思います。
無知はつらいです。


それが、ミー&マイガールでは顕著でした。階層で分断されていることがまず分からない。ビルが貴族の出でもサリーと結婚すればいいじゃないですか、と思うとお話始まらないですもんね。
公式のミー&マイガール豆知識を全部頭に入れていくと観ていてなるほどと思えたのですが、激しいコレジャナイ感。私は知識をなぞりたいわけでもなかった。でも、前知識がないと私は結構つらかったかもしれません。
自らジェラルドの「僕が働くの?」というセリフに貴族だもんね~と思いたかったし、サリーにジャンヌダルクはその年じゃないよって言いたいです。
かしこくなりたい、いろんな知識をもってくすっと笑えるようになりたい。


それと共に「かしこくなったな」とも思います。
手袋を叩きつけると決闘、キュウリサンドは貴族の食べ物、フランス語で愛はAmour、どれも宝塚で得た知識です。明日使えない知識ですが、私の人生はこうして豊かになっていくのだなと思うととても楽しい。フランス革命が起こった年をすぐに言えるようになったのも宝塚のおかげです。小林一三先生ありがとう。


次は織田信長について勉強して、その次はオーストリアの文化ですね。難しい。
でもまたかしこくなれるのだろうと期待して大劇場に行きましょう。

中山可穂『娘役』 感想のようなもの

中山可穂さんの『娘役』読みました。宝塚歌劇団が舞台のフィクション物語です。娘役

あらすじはAmazonさんにお任せします。昨晩はいろいろと『娘役』というお話のことを考えて眠れなかったです。まるで宝塚を観に行った日の夜のようでした。

以下感想のようなもの。お話の中核に触れることもあります。



片桐は私なのだと思った。私が片桐なのか。
タカラジェンヌの舞台姿にに励まされ、明日への勇気をもらい、心がきれいになったように思う。ギリは私だ、と思った。
ギリの人生は宝塚に出会い変わった。それからは宝塚が楽しみになり、宝塚に恥ずかしくないように生きようと考え、職を変える。でもギリは元の生き方に引きずられ、刺され、死ぬ。
ギリが刺され元来の気性に火が付いた時にそっちに戻ってはいけないよ、と思いながら読んで悲しかった。宝塚は結局人を変えることはできないのかと思った。変わったけど完璧には変えられない。所詮タカラヅカ、夢の世界。私の人生も別に変わらない。じゃあ宝塚は何なのかと考えるとやっぱり夢なのかなーと思います。生きてる間に見る夢。悪夢は見たくない、できるだけいい夢見たいよね。
ギリに「花のかたみ」を見せてあげたかった。バラキとほたるのスーパーリフトを見てもらいたかった。どうしても観たいと思ってた演目を観られない宝塚のない世界に突然いってしまうことは、私にもあり得ることでやっぱりギリと私は同じだと思った。

ギリはさぞいい夢を見たんだろうな。私がもし、今、死んじゃったら、うーん。黒の紋付に緑の袴を着たあの人が最後に階段を降りるところを見るような気がした。
その日まで生きよう。それがギリと私の違いです。

あと、親戚が寿司屋を営んでる組長に関しては大好きな方を思い出して嬉しくなりました。


本棚に『娘役』を置いて、ふと娘役さんの横には男役さんがいないとなーと思いました。
『男役』買います。

星逢一夜について以下のタイトルたちでレポートを書きたい

星逢一夜見ると無性にレポート提出しなきゃ、、これについて2000字でまとめてレポート提出しなきゃ、、、と気持ちに駆られてしまいます。まー、とうがんばってもまとまりそうにないし、他人の気持ちなんて分からないし、結論は出ないですけど。お話自体は分かりやすいけど、なんで?と思ったこともあるよね。分かろうとすることは無駄じゃない、はず。

 

レポート要綱

「星逢一夜について(序論)」「美しい舞台」「紀之介から晴興へ」「土下座の意味と効果」「村の中での泉と源太」「泉は源太のことをどう思っていたの」「吉宗公と晴興」「源太の優しさ(源太は幸せだったのか)」「それでもどうして紀之介だったのか」「泉の強さ(泉は幸せだったのか)」「運命とは」「一揆の治め方」「紀之介と言葉」「その後の蛍村」 「なぜ私たちはあんなにも泣いたのか(結論)」

 

タイトルというか小見出し15連発。こういうことが気になってたのね。へぇー。まとまったらいいね!もはや他人事!

 

 

瀬央ゆりあさんに人生狂わされそうな話

4月吉日、待ちに待ったこうもり観劇日。早めに劇場に着きキャトルにフラーっと入る。今覚えばこれがダメだった。こうもりの舞台写真もう出てるん〜妃海さんめちゃかわ〜〜天寿さんかっこよすぎ〜ひろきさん〜〜と軽い気持ちで観劇前に舞台写真物色したのは本当よくなかった。

 
あ、瀬央さん〜?え?何これメッチャカッコイイ。どうしようこれ。でも私まだこうもり観てない。瀬央さんかっこいい。かっこいいのは知ってた。え?観る前に買うのは失礼かな?(ここまでコンマ3秒)
一緒に来た友人に「瀬央さんめっちゃかっこよくない?観る前に買うのは失礼かな?」と相談するも「これはかっこいいね、仕方ないね、、」と返され舞台写真を手にレジに並ぶ。後で知ったけど初舞台写真だったんですねー。イケメン。このときちゃぴ様の舞台写真も手にしてたけどこれは別の話。
 
かばんにイケメン瀬央さんを忍ばせこうもり観劇。あれ?全然?瀬央さん見つけられへん。さっき舞台写真買ったのに見つけられへん。私やっぱまだまだったわ、、と反省してたらいた!見つけられた!!
博士に当たりきつい助手最高ですね。カンカン打ち付けてる瀬央さん♡カップルになるとこのあの優しい眼差しすばらしいね。
そういえば、こうもりで瀬央さんの目線来た気がする。でも、瀬央さんがかっこよすぎてあんまり記憶がない。妄想かもしれない。記憶が不確か。瀬央さん怖い。
 
エンターテイナーもほとんど記憶ない。すごーく楽しかったのは覚えてる。マギーさんの美脚とか。他は略で。
上手花道に5人のシルエットが来て、これはアイドルの場面来ましたわ、礼さんですねー、と思ったら瀬央さんだった。うえええええ?瀬央さんが真ん中でアイドル!?!?!?は????と無茶苦茶動揺した。動揺しすぎてオペラでてんでばらばらなとこを見てしまった。あまり瀬央さん見れてない。後から礼さん出てきてなるほど(笑)と思ったけど、動揺しすぎて七海さんも壱城さんも天寿さんも見逃した。瀬央さん罪深い。罪深い瀬央。でも、瀬央さんが2階席釣ってたの覚えてるからね。私見たからね!!!!
真ん中降りおめでとうございます( ;  ; )
 
帰りの阪急電車で瀬央さんがイケメンすぎて怯えてた。お家に着いたらもう安心やと思ってた。瀬央さんイケメンで怖かったよーーんって茶化してつぶやこうとしたら瀬央茶レポが飛んできた。もうどこにも逃げ場はなかった。
峰里ちゃんに本命チョコもらってる瀬央さんうらやましいよー!(フォントは大で叫びたい。)
峰里ちゃんに本命チョコもらって喜んでる瀬央さん大好きだよー!!!
はぁ、諸先輩方を差し置いて本命チョコもらってる瀬央さん何者。普段からどれだけイケメンなの。
階段降りに対してのコメントも好きだなって思った。
 
毎日瀬央さんの舞台写真を眺めてる。今日もがんばるか、と瀬央さんのお写真見てる。元から瀬央さんのことは好きだったけど何かがおかしい。瀬央さんに人生狂わされそうで怖い。
でも、人生狂わされるなら瀬央ゆりあに狂わされたい。

君に演じてほしいんだ

シェイクスピア〜空にみつるは尽きせぬ言の葉〜 でとても心に残った科白がありまして。

ウィルの「演劇は男がするものだ」という科白。うろ覚えですけど。

 

すごーく心に残って何でかなとずっと考えたんですけど、そんな時代があったのか、うわあという気持ちと女性であるタカラジェンヌがそれを言う(演じる)快感だなぁと思いました。

女性は舞台に立てない時代、女優ははしたない職とされた(だからタカラジェンヌは生徒)時代を経て今は女性だけで全てを演じられている。女性が「演劇は男がするものだ」と言うなんて皮肉たっぷりで本当におかしいなぁと思います。「女性は自由だ!」と叫ばれているようでとても嬉しい。

 

今まで女性は「⚪︎⚪︎は男がするものだ」「女に⚪︎⚪︎は無理だ」と言われてきたし、今も、悲しいけどこれからも言われてしまうことがあるのだろうと思います。でもいつか「⚪︎⚪︎は男がするものだ」「女に⚪︎⚪︎は無理だ」って言われたのよと笑い飛ばせるようになりたい。できるだけ早く。

子どもにも美女にも美人でなくてもお兄ちゃんにもおじいちゃんにもおばあちゃんにも光源氏も妖精もルパン3世にも何にでもなれることを見せてくれるタカラジェンヌに元気をもらいます。「演劇は男がするものだ」と舞台で言ってくれた女性に元気をもらいます。

 

話がずれた。

 

「演劇は男がするものだ」と言った後にアンが文字を読めることを知ったウィルが言う「君に演じてほしいんだ」がシェイクスピアの心の豊かさを描いているようで今回一番好きな科白です。

これからもいろんな役をタカラジェンヌに演じてもらいたいな。

 

楽しくて元気をもらえて笑えて泣けてシェイクスピア大好きでした。生田先生ありがとうございました。

千秋楽おめでとうございます。