吾輩はヅカオタである。

名前はまだない。

さおちゃん、美月悠さんのこと

ここでは美月悠さんのことをいつも呼んでいるようにさおちゃんと書かせていただきます。


さおちゃんのことをいつ認識したのかもう覚えていませんが、いつの間にか宙組観劇の楽しみのひとりでした。

すらっとした姿で燕尾のときのかっこよさはピカイチで、そうかと思えばニカっと笑うさおちゃんのことが大好きでいつも楽しみでした。


Bow Singing WorkshopのMCコーナーで上手袖からにっこりと桜木さんに笑顔を向けながら出てきたさおちゃんの優しさが好きでした。


本当にもう全部好きだったんですけど、ふたつだけ。


「パパ・アイ・ラブ・ユー」で轟悠様の横でダンスをした瞬間、私も夢が叶った!と思ってとっても嬉しかった。念願の轟悠様公演に出演のさおちゃんは対等にお芝居もダンスもしていました。


アナスタシアのゴリンスキーを演じているさおちゃんを見たときにひとりのタカラジェンヌが男役を極めたところを目撃した、と思ったんです。

立ち姿のかっこよさはもちろんのこと、佇まいやただ舞台を歩く姿、睨みつけるまなざしに、いろいろな物語やゴリンスキーさんの性格が伝わってきました。いや、理屈なしに単純かっこよかった。

ゴリンスキーさんはグレブさんを心の底から信用していなくて、任務を任せつつ自身で見張っているような気がしました。グレブがロシアに戻ってから無事過ごせているのか、心配になるゴリンスキーさんでした。


これからの宙組を支えるひとりになるんだろうなと思っていたので、今回での退団はあまりに早すぎてショックが大きかったです。同時に、もしかしたらさおちゃんも男役を極めた、と思えたのならそれはしっかりと客席に伝わっているよと伝えたいです。


宙組はどなたも好きですが、さおちゃんを見ているときがいちばん宙組を見てる!という実感が湧く、そんな男役、タカラジェンヌでした。