「神々の土地」のポスター画像を見たときに「星逢一夜」のことを思い出しました。上田久美子先生繋がりなのか、ポスターの美しさ繋がりなのか。
そういえば「星逢一夜」も夏の上演でしたね。
暑い夏でした。
早霧さんのアナウンスが入って客席が静まり集中する劇場に「ああ、夏だな」と思ったことをよく覚えています。
暑い夏という意味ではなく、夜の涼しさ、「今日は涼しくていい夜だね」と言い合うような夏、日中はからっと暑い日だったんだろうなと思うような夏を感じました。
劇場の空調が紀之介たちの過ごした夏になっていました。
客席の期待、音楽、アナウンス、それまで作り上げてきたもの、混ざってあの夏になっていました。
「神々の土地」も夏に上演されます。
大劇場には過ごしやすくエアコンが入っています。
じっとしていると肌寒く感じます。
きっと私は朝夏さんのアナウンスが入った客席に「ロシアの冬だな、少し寒いな」と思うでしょう。
単純な私は同じ温度設定でも冬を感じます。
劇場の空調機までも味方につけてどっぷり浸らせてくれる、そんなお芝居が観られるのだろうと楽しみにしています。