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吾輩はヅカオタである。

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中山可穂『娘役』 感想のようなもの

中山可穂さんの『娘役』読みました。宝塚歌劇団が舞台のフィクション物語です。娘役

あらすじはAmazonさんにお任せします。昨晩はいろいろと『娘役』というお話のことを考えて眠れなかったです。まるで宝塚を観に行った日の夜のようでした。

以下感想のようなもの。お話の中核に触れることもあります。



片桐は私なのだと思った。私が片桐なのか。
タカラジェンヌの舞台姿にに励まされ、明日への勇気をもらい、心がきれいになったように思う。ギリは私だ、と思った。
ギリの人生は宝塚に出会い変わった。それからは宝塚が楽しみになり、宝塚に恥ずかしくないように生きようと考え、職を変える。でもギリは元の生き方に引きずられ、刺され、死ぬ。
ギリが刺され元来の気性に火が付いた時にそっちに戻ってはいけないよ、と思いながら読んで悲しかった。宝塚は結局人を変えることはできないのかと思った。変わったけど完璧には変えられない。所詮タカラヅカ、夢の世界。私の人生も別に変わらない。じゃあ宝塚は何なのかと考えるとやっぱり夢なのかなーと思います。生きてる間に見る夢。悪夢は見たくない、できるだけいい夢見たいよね。
ギリに「花のかたみ」を見せてあげたかった。バラキとほたるのスーパーリフトを見てもらいたかった。どうしても観たいと思ってた演目を観られない宝塚のない世界に突然いってしまうことは、私にもあり得ることでやっぱりギリと私は同じだと思った。

ギリはさぞいい夢を見たんだろうな。私がもし、今、死んじゃったら、うーん。黒の紋付に緑の袴を着たあの人が最後に階段を降りるところを見るような気がした。
その日まで生きよう。それがギリと私の違いです。

あと、親戚が寿司屋を営んでる組長に関しては大好きな方を思い出して嬉しくなりました。


本棚に『娘役』を置いて、ふと娘役さんの横には男役さんがいないとなーと思いました。
『男役』買います。