吾輩はヅカオタである。

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平成最後の夏

後世の皆さんのために書いておくと生前退位が決まり「平成最後の夏」というフレーズが流行った2018年もとい平成30年夏でした。

「平成最後の夏だから、楽しまなきゃ!」「平成最後の夏だし、どこかにいこう!」ましてや「平成最後の夏だから、何かしなきゃ!」と浮足立っていた気がします。平成最後の秋も冬も、少しの春もあったはずなのに、「夏」が一番多く言われた気がします。大人になると高校生最後の夏というような何かが起こりそうな、何かを成し遂げないといけないような、そんな甘酸っぱいことばには出会わないからかなとあれから日が経って思います。だからこそ、人は「平成最後の夏」ということばに浮かれ、酔いしれたのかもしれません。


もう3年も前のことになるんですね。

私の平成最後の夏は山も海もお祭も何も夏めいたことはなかったけれど、私の好きな人の主演がありました。


とてもしあわせでした。

どの場面を切り取っても和希さんがいる、和希さんと20周年を迎えた宙組のための演目でした。

宙組の20周年を祝う演目をそらさんが担えたこと、本当にしあわせに思います。

大好きな明日へのエナジーを和希さんが真ん中で観られる。数々のトップさんが歌い踊ったポジションに和希さんがいました。

私の中に強くあるのは朝夏さんのシトラスの風3でしたが、それとともにバウホールで観た和希さんの明日へのエナジーも強く残っています。


瑠風くんとまっぷーさんが通路すぐ横ではない私にまで手を伸ばしてくれました。

肝心の和希さんが近くにいらしたとき、私は怖気づいて手を伸ばせずにいました。

キッチュもあの始発で並び立ち見で見たかつての夏を思い出しました。

あおいさんに目線をいただきました(いちばんハッスルだった副組長あおいさん、まさか宙組で見られないなんて!)。

ボヘミアンラプソディ、あれすごくなかったですか?すごかった。


最後の黒燕尾も、和希さんがもちろん真ん中で、本当にありがたく、しあわせな公演でした。

こんな当て書きのショーを作っていただけるなんて。まるでまるで、、、、、


和希さんのお茶会に行きました。

自分でお茶会に行きたいですとお手紙に書き、申し込んだのは初めてでした。

たくさんの人がいて、私は一番後ろの列でした。

正直に恥ずかしげもなく残しておくと、たくさんの方に愛されていて私なんかいなくても大丈夫だなぁとよく分からない感想を持ったことを覚えています。

充実と共に、興奮を覚すため旧宝塚ホテルから宝塚駅までゆっくりと歩きました。

宝塚大橋を渡り大劇場前を通った時に太鼓の音のようなものが聞こえました。周りの人達も何の音だろうかと周りを見回していると武庫川で花火が上がっていました。わぁ、と感嘆の声が漏れながら見知らぬ人たちと見上げる花火はとても美しく、和希さんは花火までも私に見せてくれる方なんだと思いました。


何もないと思っていた夏にたくさんの感動をいただきました。まさかの花火も。


あの平成最後の夏やハッスルメイツ公演を思い出そうとすると、どうしてか、何よりも先に思い出すのはいちばん愛している劇場越しにみたあの花火です。